現状、シリーズ8では最高のエピソードだと思いました。
人間に全てを委ねるドクター、その決定を尊重しつつも間違いだけは起こさせないように止めるところは止める。
1つと数億の生命のどちらが大事なのか、それを背負わされた人間の苦悩。
45分ぐらいの長さで冒険あり、社会的な内容あり、未来への希望あり、と見事。
脚本家のピーター・ハーネスは舞台脚本とかがメインらしい方で今回初ドクター・フー参加だけど、素晴らしい物語を持ってきてくれてありがとうって感じ。本当は11th用の脚本だったらしいけど。
今回の「最高」は物語として、流れとしての評価なので細かいことは全無視なんだけど、無粋なことを承知で細かいこととかを突っ込みますね。
まずコートニーにはS8初回のクララへの態度から全く愛着が持てていないので、まさか一時的コンパニオン状態になるとは思っておらず。そもそも前回何でドクターがターディスに乗せて旅までしたのかも納得できていない。ターディスでの旅はamazingでspecialだとコンパニオンたちが言う特別なものなのに、何故コートニーは何も無く乗ってしかもそれが連続したのかがちょっと。
終盤のクララとドクターの言い合いというかクララの激昂シーン、クララの言い分は非常に正しいし人間というかクララに対しての信頼の方向性がおかしいドクターが悪いのも確か。
だけれど、クララは頭脳明晰というキャラクター付けをされていたのに、S8に入ってからは恋に悩み感情的に振る舞い続けることが多いのが気にかかる。S7までは11thのタイムラインに居た分裂クララの一人で今のが本来の彼女、とかならまあ分からなくもないけれど正直なところあのミステリアスなインポッシブルガールが好きだったので。ドクターが変わったことで態度が変わった可能性も大きいけども。
あとこれは「ドクター・フーはSci-fi Showなんだからこまけえことは気にすんなよ!」とも私も思うけど、100基の核爆弾が月の崩壊後にどうなったのかがすげー気になるしアレ絶対爆発して電磁パルスで地球やばいことになってたんじゃねーの。
何も起こらなかったとしても核爆弾のスペースデブリって最悪では。