忍者ブログ

log24=

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Broadchurch Series 2 事件は続き、過去は暴かれ、それでも人は生きていく


シリーズ1は毎週感想記事を書いてたんだけど今回は時期的にすげえ忙しくて毎週見るだけで精一杯。なのでツイッターでちょいちょい感想を書いてた程度だったんだけど、最終回も終わったことだしまとめ感想。
当然ながらシリーズ1を含むネタバレ満載なので、今年秋ぐらいに多分日本放送あるだろうしそれまで内容知りたくないわーって人は見ないように。ただし犯人とかは流石に書いてないよ。













シリーズ1同様あらすじと言っていいあらすじが各話放送数時間前にしか出て来ないっていう感じで徹底的に情報統制されてたシリーズ2でございましたが、まーよくこんな内容に出来たなと。いい意味で。


まず本編は2つの事件が大体交互に描かれる。1つはシリーズ1でアレック・ハーディとエリー・ミラーが解決した、ダニー・ラティマー殺人事件の犯人ジョー・ミラーの裁判
もう1つはアレック・ハーディがブロードチャーチに来る原因となった不祥事、サンドブルック事件の再捜査

1話、ジョーの裁判が始まり傍聴席にはシリーズ1の主要キャラが勢揃いし、あっさり終わるかと思いきやジョーは自分が無罪だと断言したことで急展開。形だけの裁判だったのが法廷バトルになる。

ジョーを担当していたジュニア・バリスターのアビー・トンプソンは「この裁判に勝てたら知名度も上がる」と上司のQCシャロン・ビショップに話し、敏腕弁護士であるシャロンがジョー側に付くことに。
一方ラティマー家側は確実に起訴すべく、ブロードチャーチの住人であり隠居している元弁護士のジョスリン・ナイトに依頼する。当初彼女は依頼を断るも、相手側の弁護士が自分の教え子であり勝利のためならどんな手段も使うシャロンであると知り、「私でなければジョーが確実に無罪になってしまう」とラティマー家側の弁護を引き受ける。


アビー・トンプソン

シャロン・ビショップ

ジョスリン・ナイト

シリーズ1でジョーの逮捕に至るまでに起きてきた様々なことがシャロンの手により綻んでいく。例えばシリーズ1の8話で怒りのあまりジョーを蹴ってしまったエリーだが、それが「ジョーを自白させるために暴行したのではないか」ということに。そしてその場に居たハーディがすぐに止めなかったのはそれを計画したからであり、何故ならハーディとエリーは交際しておりエリーの夫であるジョーが邪魔だったから、というのがシャロンの主張。
勿論こんなことはシリーズ1を見てた人なら有り得ないってかハーディさんにそんな甲斐性無いしエリーもそんな人じゃないし…ってなるんだけれども、もしこれをシリーズ2が初見の人が見たら信じるのではないか、というのがポイント。
ジョーがダニーの携帯を鳴らしてハーディに発見されてから警察署に行くまではハーディと2人きりで、自白させるためにハーディが何かしたのでは?その暴力の跡を隠すためにエリーが加担したのでは?と、確かに思えなくもない。ジョーは性犯罪者でもないし息子に対しても何かしてた訳じゃない。むしろスーザン・ライトが見間違えたスーザンの息子ナイジ・カーターの可能性は?喧嘩をして殴ったこともあるダニーの父マーク・ラティマーの可能性は?

これだけシリーズ1の展開には捜査上の穴があり、そこをシャロンは容赦なく突く。証言者も傍聴席もそれにより動揺し、それぞれ疑いを持ったり関係がまた壊れていってしまう。
陪審員の気持ちになってみれば、法廷で聴く言葉だけで判断しなければならない。視聴者である私たちにはシリーズ1の展開も、各キャラクターの動きも知っているけれど陪審員は視聴者よりも更に外にいる人間である。彼らから見る視点では、シャロンの追求とブロードチャーチの人々の主張は全て同一ラインにあり、どちらが正しいのかの判別は難しいだろう。

こんなに弁護士に突っ込まれる捜査してたなんて、とジョスリンに怒られるFormer Detective Club

そう、シリーズ1をシリーズ2は否定しようとするのが大筋の片方。
普通脚本家って、ていうかドラマ制作者ってのは作品を完璧に、もしくはそれに近付けて良質なものを視聴者に渡す人たちでしょ。それなのに前シリーズの欠点を自分からドーンと出しちゃう展開。何か、凄いなあそういうの逃げちゃう人多いだろうによくやったなあって。毎週展開鬱すぎてクリス・チブナルまじ鬼って言ってたけどあんた理性的な鬼だわ。(?)


もう片方。シリーズ1でハーディの過去として少しだけ話が出ていたサンドブルック事件。
おさらいすると、サンドブルックという街で少女2人が失踪。うち片方は遺体で発見、もう片方は未だに見つからず。最有力の証拠品である未発見の少女のペンダントを所有していた人物が第一容疑者だったものの、警官がペンダントを紛失したため不起訴
その警官はハーディの妻で、同僚の警官と不倫しておりホテルに入ったところ車上荒らしに遭い、車の中に合ったペンダント入り証拠袋を盗まれてしまった。だがハーディは娘を気遣い自分が不倫しペンダントを無くしたと庇い、メディアや被害者家族から責められ妻と離婚し持病の心臓病が悪化しほとぼりが覚めるまでブロードチャーチに来ました、というのがシリーズ1で分かってたこと。
改めて流れを追うとハーディさんめっちゃ可哀想だな…そりゃあんなやさぐれになるわ…

で、シリーズ2ではハーディがブロードチャーチに来た前提がひっくり返る。
実はブロードチャーチにはサンドブルック事件の第一容疑者の妻クレア・リプリーがハーディによって匿われており、彼女を守るためにハーディはブロードチャーチに来ていた。第一容疑者であるリー・アッシュワースとクレアは事件当時失踪した少女の隣に住む夫婦で、少女たちとの仲も良かったために疑われていた。

ブロードチャーチの郊外に住むクレア

気怠い夫婦

だがペンダント紛失により不起訴となり、リーはフランスへ逃亡。リーに不利な証言をしたことからクレアの身に危険が迫っていると判断したハーディは彼女を保護下に置いていた。
しかしリーは密かにイギリスへ戻っており、ブロードチャーチに現れる。ハーディの自宅を荒らし書類を奪い、クレアがブロードチャーチに住んでいることを突き止めてしまう。そしてハーディの目の前に現れたリーは「お前は間違っている。俺の人生を返せ」と自らの潔白を告げる。

対面


シリーズ1では少女たちであることぐらいしか描写されなかった被害者たちの詳細が描かれる。少女たちの名前はピッパ・ギレスピーリサ・ニューベリー。ピッパはリー・クレア夫婦の隣人の娘で12歳、遺体は川に捨てられていた。リサはピッパの従姉妹で19歳、遺体は発見されていない。

ピッパ・ギレスピー

リサ・ニューベリー

ピッパはハーディによって発見されていて、川から引き上げるときに溺れかけてしまいそれがきっかけでハーディは水に恐怖心を抱くようになっていた、というシリーズ1で海岸の街ブロードチャーチを嫌っていた伏線回収。

悪夢

その癖川岸のコテージに住んでるわクレアをブロードチャーチに住まわせてたけどな。

青い水辺のお家が似合わない!日本円で4950万円で売りに出てる。作中じゃきっと安い物件なんだろうと信じたい


リーの出現と彼が自分の無実を証明するために手渡した証拠から、今度こそ何としてもサンドブルックを解決しようとするハーディだけれど、彼にもシリーズ1からの問題が。

資料をいっぱいくれるリー

結局心臓病によって警察を辞めるのがシリーズ1ラストだったんだけど実は辞めておらず、新米警官の教育係みたいなことをやっている状態。全くやる気ないけど。ペースメーカーを入れる手術も申し込みはしたけれど順番待ちのためシリーズ2開始時点ではあのボロボロの身体のまま。
シリーズ1でも言われていたようにペースメーカーを入れる手術にすら耐えられない身体と言われているため、自分に何かがあった時のためにとエリーをサンドブルック事件の捜査(って言っても正式なやつじゃないからなんだろう、探偵みたいな?)に引き入れる。「この事件は俺だけじゃ解決できない」と半分泣きそうな表情で訴えかけるハーディにエリーが流されたような形。

シリーズ1のラストから明らかにブロードチャーチに残るのが難しいエリーだけれど、やっぱり引っ越して今はデヴォン住まい。デヴォンの交通課で警官に降格されている。息子のトム・ミラーとの関係は拗れており同居せず、次男のフレッドと2人暮らし。おまけに元夫は無実だと主張するわでもう精神的にぐっちゃぐちゃ。
当然ハーディにも当たるんだけど、ここが面白くてハーディはシリーズ1と比べるとエリーに対してとても優しくなっている。エリーっていうか周囲に対してかなり穏やか。裁判所で泣くエリーに「ハグしようか?」なんて言っちゃうぐらい。あんた本当にアレック・ハーディか。

女子トイレまで追っかけてきて慰める程に人間性が回復

刑事だったのに交通警官になって燻ってるのと私生活のもろもろで怒りに満ちたエリーだけど、サンドブルックを捜査することでシリーズ1の間に成長した彼女の刑事としての能力が再び花開きハーディの良き相棒として捜査は徐々に進展していく。

サンドブルック事件の関係者は当然全員新キャラなんだけど、どいつもこいつも曲者揃い。
リーは暴力的で不審な行動多し、ハーディのプライドを傷付け暴行も加えるが一貫して無実を主張。

この人心臓に重篤な病気抱えてるんですよ!!やめたげて!!

クレアはリーに対し怯えているけれど、隠れ家に現れたリーを自ら家に呼び込み何度もセックスしてしまう。
被害者の父リッキー・ギレスピーはクレアと頻繁に電話をしているがハーディにそれを問われると「クレアとはもう長いこと会っていない」と否定する。

暴力的な面あり

被害者の母ケイト・ギレスピーは夫に不信感を抱き離婚しアルコール依存に陥っている。


回想シーンで出てくるリサは「私あの子大っ嫌い」とピッパを睨む。

合わせてサンドブルック事件絡みで初登場するのが刑事のテス・ヘンチャード。紹介されること無くレストランで彼女と対面するエリーはハーディとテスのやりとりに困惑するんだけど、途中で「もしかしてこの人あなたの元奥さん!?」って気付く。

テス役のルーシーさんはトーチウッドのChildren of Earthのジャックの娘アリス役の人

ハーディの元妻と娘、テスとデイジー・ハーディ(作中で苗字出なかったけど娘はハーディ姓だったのか。でも親権はテスにあるみたいだけどどういうことだろ)は今もサンドブルックに住んでおり、事件現場を訪れるのに合わせてハーディはテスとデイジーと一緒に食事をしたりする。そこでは「そんな汚い言葉を使うなんて!」と娘の成長に衝撃を受ける普通の父親なハーディの姿が描写されたりしてる。
シリーズ2でのハーディの姿を最後まで見ると、改めてシリーズ1のハーディがどれだけ異常な状態であったかがよく分かる。本当の、サンドブルック事件以前のハーディは笑うし、ジョークも言うし、妻と娘の仲もよく、食べ物の好き嫌いが多いのと部下使いが荒いのは同じだけど、とても普通の男だったんだろうなと。それが精神・肉体ともに蝕まれてしまいあの姿になるとは。
そもそもサンドブルック事件からシリーズ1までの間に3ヶ月ぐらいしか間合いてないのに外見変わりすぎ。髭無いんだぜハーディさん。

何がどうしたら3ヶ月であれに


まとめると。
ジョーの裁判ではシリーズ1のキャラクターたちと視聴者に対して外部の視線が揺さぶりを掛け、サンドブルック事件ではまたもや嘘と保身に固められた人々を解き明かす。
前シリーズの名残も有りつつ、そこから一歩先に、しかも脚本のミスを認めるという方法で進んだという意味では他に類のない続編ドラマだったんじゃないかと思う。

勿論シリーズ2の評価はバラバラで、シリーズ1があまりにも良かったために「あの水準に至っていない」とか「法律上のミスが多すぎ」とか「展開遅い」と言ったレビューもいっぱいある。それも凄いよく分かるけれども。
法律上のミスはIndependentとかGuardianで毎週すっげえ言われてたので気になる人は探して欲しい。本当はあんな魔女裁判みたいな裁判やれるわけないって書かれてる。良かった、辛い目に遭うのはドラマのキャラクターだけだったんですね…!いやあんま良くないけどみんな可哀想だし!
あと妙に増えた性描写とかな。毎週脱ぐリーがもはやギャグの域。

この2人ずっとこんな感じ

ただ、また殺人事件を繰り返す訳にはいかない作品で、しかもタイトルのせいで舞台を変えられない制限の中で、これだけ展開させられたのは見事だったと私は思う。

秘密が暴露され、関係が壊れ、それでも新しい命は生まれるし、許す人許される人はいるし、家族は繋がっているし、生きていくのはとても辛いし難しいけれど、決してそれだけじゃないんだ、っていうのが全て見終わっての感想。ちょっと格好良いこと言ってみたかった。


以下、上で書かなかったシリーズ1で登場したキャラクターたちのシリーズ2での変化について軽くまとめとく。
アレック・ハーディ…トレーダーズ・ホテル住まいから海辺の青いコテージに転居。よく侵入される。よく人から中覗かれてる。手術していないため車の運転が出来ずエリーをタクシー扱いしてキレられてる。

覗かれて半ば押し入られた例

ベス・ラティマー…エリーを未だに恨んでいる。シリーズ1で妊娠が発覚、シリーズ2では途中で出産。出産当日に裁判に参加しててびっくりした。


マーク・ラティマー…ベスの前ではそんな素振りは見せないけれどダニーの死から未だ立ち直っていない。そのためトムと密かに会い一緒にFIFAやってる。だが子供が生まれたため密会を止め、トムが逆恨みみたいな状態に。

ベス、クロエ、マーク

ジョー・ミラー…ダニー殺害のことから目を背けて「早く子供たちに会いたい」と繰り返し、有罪になる彼のためにと密かに刑務所に通っていたポールが呆れ果てるぐらいのサイコパスっぷりを発揮。
トム・ミラー…母エリーに反発し今は叔母と従兄弟であるルーシーとオリーの家に住んでいる。マークへの逆恨みみたいなものと父親が殺人犯であることを否定したいがゆえに裁判所で一悶着起こす。

作中では数カ月後の話だけどトム役の子成長早すぎ

ルーシー・スティーヴンス…目撃情報を当初言っていたのと異なる内容で証言しジョー側に有利にしてしまう。だがしかし本人は「あたし格好良かったでしょ!」と気付かずエリーを呆れさせる。
マギー・ラドクリフ…ジョスリンとは古い友人。
オリー・スティーヴンス…考えなしの行動と都会の女に弱いところは相変わらず。


ポール・コーツ…ジョーの異常性を一対一の面会で目の当たりにしており、牧師としての立場とラティマー家の良き友人としての立場とで揺れ動く。

髪の毛の長さが話数によって変わってて撮影エラーが

ベッカ・フィッシャー…現在ポールと交際中。
スーザン・ライト…シリーズ1でトムにトレーラーハウスの鍵は貸していたけれども、彼が長居していたとは知らず戻ってきた時に追い出す。ナイジとの関係は拗れるを越えて憎しみ合いレベル。







デイヴィッドファン的かつハーディさん可愛い視点の感想も言っとこうか。

・相変わらずの病弱演技
・だが笑うぞ
・だが走るぞ
・ブチ切れたりもする
・サンドブルック時の流行に乗れてなさが最高に可愛いハーディさん
・最終話の泣くところが今すぐ画面ぶち破って背中擦りに行きたいぐらい頼りなくて薄い身体なのがもう…もう…
・眼鏡率今回も高し
・私服がくそ可愛い
・でも基本的にはスーツ。例の撮影中シャツ2枚とスーツ一着だった(by Absolute Radioにゲストに来てた時のデイヴィッド)のやつだからよれっよれ
・ぶっ倒れる演技素晴らしい
・鶏肉と豆が食えないハーディさん可愛い
・今回もキレッキレの聞き取り辛すぎるスコティッシュ

とにかく大皿に乗ったご馳走状態だからデイヴィッドの演技を堪能したいならDVDかブルーレイ買おう。私ポチったらブルーレイ18ポンドだったから安い安い。
リアルタイム追い組的にはハーディさんが追い詰められて毎週どん底状態で心配している中、当のデイヴィッドはRed Nose Dayで赤鼻とかジンジャーウィッグ付けて戯けたりNTAsでジョーク飛ばしたり髪の毛めっちゃ短く切ったりと『この人の身体のどこにアレック・ハーディが存在したんだ…』っていうぐらい通常営業でギャップに打ちのめされて楽しかった。








ところで…



これが全員Broadchurchキャストという空間の歪みについて
PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

プロフィール

HN:
イチジョウ
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
David Tennantの暑苦しいファンでDoctor Who好きでTake Thatの割と古いファン

普段はtwitterで暮らしています。時折tumblrに出掛けたり。

Davidの最新情報はbotで流してます

その他細かいことははじめにタブに記載

日本在住のDoctor Who初心者向けガイド
最近のDavid Tennant出演作オススメリスト

ブログ内検索

カレンダー

10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

P R

忍者アナライズ

Copyright © log24= : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]