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アルゴ

試写会に行って来ました。
小島監督のティーチイン有りのやつでした。
まあ私は当たらなくって、フォロワーさんのご好意で行けた訳ですが。

当選組はレポートをしなきゃ行けないらしいけどくっついていっただけの私は関係ないので、好きに書きますぜ。


一応公式とあらすじ↓
http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/#home

イラン革命真っ最中の1979年。イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占領し、52人の大使館職員が人質に取られる。だがそのうち6人が脱出に成功し、カナダ大使邸に逃げ延びる。中央情報局(CIA)とその職員のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は安全に逃がすため、『アルゴ』という架空の映画をでっち上げて6人をそのロケハンのスタッフに偽装するという方法を計画する。(wikiより)


前半部分のネタバレした感想と小島監督のティーチインの内容は折りたたんどきますんで。

前提条件:イラン革命を知らない
       イランアメリカ大使館人質事件を知らない

という状態で鑑賞しました。
ノンフィクション映画って大体結末を知った状態で見る訳で、最後がどうなるかを分かった状態で見るからドキドキしないことが多い。
ユナイテッドも知ってたから(というかこれは日本公開が遅すぎてネタバレをされすぎたのもあるけど)、墜落シーンがいつ来るかってことばっかり考えてたぐらい。

これも非常に有名な事件(まあ映画になるぐらいだし)なのだろうけれど、その点では今回の私は非常に真っ白な状態で観ました。
ラストも分からないから空港のシーンでいつバレるのかとハラハラしっぱなし。
お手伝いさんにも疑惑の視線を向けまくり。



冒頭のバンドデシネ調の歴史解説で状況は把握しつつの大使館を取り囲む暴徒が燃やす星条旗。
少し余裕のある大使館員たちとビザ申請者たち。
暴徒の大使館正門突破に一気に修羅場と化す大使館。
「絶対に撃つな、殺せば戦争だ」と厳命する海兵隊に「燃やせ、壊せ、全てだ」の大使館員。
ギリギリのタイミングで逃げる6人、間に合わない人々が暴徒に取り囲まれ目隠しをされ…

地獄のようなイランに対してのCIA内部は若干の落ち着きと清潔さが皮肉的に感じた。
52人と6人、どっちを救うかといったら52人になるのは仕方ないよな…とは思った。
で、すぐ解決するのかとおもいきや…


事態は長引いて、そこで呼び出される主人公メンデスさん。
空き缶とゴミの転がる部屋に突っ伏して寝る姿。であの髭。
ヘタレだ…この人ヘタレっぽいぞ…。何か妻と子には逃げられてそう…(当たってた)

でもそんな彼が人質救出のスペシャリストっぽい方。
国務省での会議で出てくる救出案は素人の私でも首をひねるものばっかりだったけど、プロだと納得できるものとかだったのかな…分かんないや。
しばらくして息子と電話をしていたメンデスさんがたまたま「最後の猿の惑星」を見てて思いつく「ハリウッド計画」。
予告でこの部分は見てたので知ってたけど、確かに突拍子もないわな。
映画じゃないけどテレビドラマもパイロットだけでポシャる作品なんて星の数ほどあるし(Rex is not your lawyerを私は忘れない)、「最低の中の最高の計画」なのは間違いない。

そこから先はハンカチを握りしめ続けての鑑賞でございました。
というか何か握り締めたくなる。多分テレビで見てたら停止ボタンを押すかチャンネルを変えるかミュートする。
それぐらい心臓に悪いシーンの連続でした。ハラハラってのはこういうのだよ!


激しいアクションがあるわけでもないけれど、ここしばらくで一番の心拍数が上がる映画でした。
ベン・アフレックってこんなに凄い人だったんだ、ってことも認識できます。
多分21時からな地上波放送はされない系統の映画なので、劇場に行くことをおすすめします。





ここから監督の話。
話している内容は大体メモったので、箇条書きっていきます。

・『アルゴ』は今年度一番の映画
・似た系統だと『ドライヴ』『別離』があるけど、ダントツに良かった。5年に一度の傑作
・空港のシーンはアクションがあるわけでもないけど恐ろしい
・見所その1:ベン・アフレック
・『パール・ハーバー』『アルマゲドン』『デアデビル』と、ぬぼーっとしたアメリカ人青年ってイメージだった
・初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』も見る気はなかった
・でも原作のファンだったのでまあ見るかー、と思って見たら傑作だった
・悲壮感がよかった
・『ザ・タウン』で三段上にレベルアップした感じ
・強盗シーンはノーランの『ダークナイト』並、チェイスシーンは『ボーン・トリロジー』のグリーングラス並、ガンファイトはマイケル・マン並
・『ザ・タウン』オススメ、見て!
・二作を見てベン・アフレックにぞっこん
・ただ今まで撮ったのはスラム育ちな自分を重ね合わせた、原作付きの映画だったから『アルゴ』も最初は心配だった
・北野武みたいに俳優兼監督なので、俳優が一番演技をしやすいやり方を知っている
・イーストウッドなどの名だたる監督たちと仕事をしているから出来る技であり、誰も敵いっこない
・売れる作品を見つける嗅覚に鋭い
・『アルゴ』は既にジョージ・クルーニーに権利が取られていたけど、本人に直談判して監督させてもらう約束を取り付けるぐらい情熱的
・友達になりたいって何度も言ってるのに電話来ない
・見所その2:メンデスとスネーク(たち)は報われないヒーロー
・手ぶらで行き手ぶらで帰ったメンデスを表現するのは非常に難しい
・『最後の猿の惑星』を参考にした「ハリウッド計画」にそのメイキャップアーティストであるジョン・チャンバースを協力させるが、チャンバースのキャリアに終止符を売ったのが『最後の~』だった
・最近の映画は実話映画が受ける
・多いのはノンフィクションをインスパイアしたフィクション映画。例えば『冷たい熱帯魚』
・3月にワシントンのスパイミュージアムに行った時に実際の作戦(カナディアン・キーパー)のメーキャップとか小道具を見てきた
・キス・オブ・デスもあるよ!
・緊張が続く内容の中で、ハリウッドの2人が力を抜けるポイント
・役者たちの70年代っぽい、役職っぽいメイク
・特殊メイクが人を救う
・公開前ならベン・アフレックと友だちになれたかな…
・OPとEDはカイル・クーパー製作
・OPのバンドデシネはどう見てもメタル
・シュレッダーモチーフのトレーラーも良かった
・色々良すぎて落ち込む
・ハリウッドのプロデューサーとかは本当にみんなあんなノリ
・「メタルの実写映画をベン・アフレックに撮ってもらいたい」とアヴィ・アラッドさんに言ったら無言だった
・ジャスティス・リーグの実写映画で監督をやる話がガセだったのはびっくりした
・ベン・アフレックは次もビッグバジェットを取る。その次は本当の大作。それで監督人生が決まる
・ハリウッドはインディーズから始めても最後にメジャーに辿り着ける
・ベン・アフレックから電話貰いたい


・こんなに面白くてわくわくして、映画の力を感じられる。自信をもってオススメできる
・「僕の体の70%は映画でできている」けど、「今の僕の体の20%はベン・アフレックでできている」


以上!
前から二列目に座ってたので監督がよく見えるし内心ヒャッホーイ!と叫びつつお話を聞いてました。
ただ時間が短かったのがな…ティーチインってのが初めてだったけどこんなもんなのかしら。



終わった後にアンケートに手間取って試写会場を出るのがほぼ最後だったんだけど、その後ぐだぐだ出口付近に溜まってたら出口から監督が出てくるところに遭遇。
色々と面白い話を身振り手振りを交えて話して下さったけど、それは現場にいた人たちの心の中に。

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