とてもいい意味で、Take Thatを一切引きずっていないアルバムでした。
今までのソロアルバムともちょいと毛色は違うし、TT色もちらっと見えるけれど、それよりもああこれはマーク・オーエンという歌手が出したアルバムなんだ、っていう説得力がある。
やっぱりTTはボーイバンドだからラブソングだったりかっこいい曲が多くて、勿論そんなところが大好きだけど。
その中でもマークはちょっと可愛らしくて(外見含む)、ファンタジックで、アーティスティックな世界にいる人。それでアルバムを作ったらこうなるだろうな、っていうのがこれ。
Starsなんてまさに極地。比喩表現をふんだんに使って絵本みたいな歌詞にしちゃう。
全部通して聞くとこれが1stシングルになったのも納得。
曲調は穏やかなのもアップテンポもひと通り取り揃い。声の加工もあるしゲストボーカリストも2人います。
スーパー・デラックス・エディションのみイギリスのDJデュオMatrix & FutureboundによるStarsのリミックスが入ってるけど、最近EDMづいてる私には最高のボートラ。
不満を言うとすれば、TTのアルバムみたいに「どの曲もキャッチーで頭に残る」っていう感じではないということ。5人の共同作品と1人が作るアルバムを比べちゃいけないんだろうけど。グループ活動してるミュージシャンには付き物の評価なんだろうけど、やっぱりTTが才能の塊の集団過ぎてな…
それと個人的な不満だけどブックレットに歌詞が書いてない。聴き取ればいいのね…頑張る…
【6/25追記】
購入してから毎日のようにiTunes&iPodでしつこく聴き続けてるんですが、一つ上の記事の訂正をする必要が出て来ました
「どの曲もスルメのように聴けば聴くほど頭に残り続けてくる」が正しい私のアルバム評価です。最初はいくつかの飛び抜けて曲調の変わる曲以外似たようなものかな…って感じが、段々それぞれの良さ・世界観が見え始めたらどれもこれも良い曲ばかり
やっぱりTTとは違うんだけど、TTは一瞬で心を奪われるのに対してマークはゆっくりと浸透していく感じ。私的にはゲイリーとロビーのソロがTTっぽいなあ、あの2人はお互い別ベクトルだけど激しい個性の持ち主で、それを曲を通して突きつけられる。だから忘れられないし、ファン以外の受けもいいんだと思う
でもマークは聴き続けないと良さが見えてこなくて、だからとっても内輪な受けになってる。気がする。チャートの推移からもそんな風に感じる。
現在の私のオススメ曲上げておきます
・Stars
・Ghost
・The Lamb
・Animals
・S.A.D.